よくある質問 Q&A
製品について
- 製品の素材は、どんな素材に対応が可能ですか?
- ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、塩化ビニール樹脂(PVC)、ポリスチレン(PS)、熱可塑性エラストマー(TPE)、オレフィン系エラストマー(TPO)、ABS樹脂、ナイロンなど、どのような素材にも対応いたします。
- どんな加工ができるの?
- 得意分野の押出成形をはじめ、インジェクション成形(射出成形)、プレス加工、真空成形、切削加工など、さまざまなプラスチック加工製品・樹脂加工製品の加工方法に対応できます。
- 押出成形以外の加工もできるの?
- はい、できます。インジェクション成形(射出成形)、プレス加工、真空成形、切削加工などの加工に対応できます。
- 2次加工(後加工)にも対応してもらえるの?
- はい、対応します。押出成形でできあがった製品に接合や表面加工などの2次加工や、トムソン加工なども行います。押出成形品の完成まで対応いたします。
- どんなサイズの押出成形品が作れるの?
- 現在、製作できる押出成形品のサイズは、5mmから100mmです。
- インジェクション成形品(射出成型品)を押出成形で作ることができますか?
- はい。インジェクション成形(射出成形)で作られた製品の形状などにもよりますが、インジェクション成形品(射出成型品)を押出成形で作ることもできます。
- 2種類、3種類の素材を組み合わせて押出成形品を作ることができますか?
- はい、できます。2色押出成形、3色押出成形、4色押出成形(多重成形)など、2種類以上の素材、色を組み合わせて作る押出成形加工にも対応できます。
- 押出成形で、硬さの違う素材を一度に加工できますか?
- はい、できます。柔らかい素材と硬い素材を組み合わせて、一度に加工できる押出成形を得意としています。
- 作りたい製品のイメージだけで、相談しても大丈夫ですか?
- はい、大丈夫です。お客様のイメージを伺い、形状、素材、加工方法など最適なご提案をさせていただきます。お気軽にご相談ください。
- プラスチック、ゴムに関わることは、なんでも聞いていいですか?
- はい。素材に関することは、なんでもご相談ください。
- 加工方法や技術的な相談は可能ですか?
- はい、可能です。弊社の生産技術部で対応させていただきます。
- 品質、納入形態について打ち合わせできますか?
- はい。弊社の品質保証部で対応させていただきます。
- 直接、製作について打ち合わせできますか?
- はい。名古屋市近郊であれば、弊社スタッフがすぐにお伺いします。
- クレームは、どのように対応されていますか?
- 弊社の品質保証部で、何が問題であったかを検証し、お客様にご説明させていただいています。
- 工場の見学はできますか?
- はい、できます。工場を見学されたい場合は、お気軽にお問合せください。
注文について
- 商談をしたい時は、どこにご連絡すればいいですか?
- 052-901-9373にお電話でご連絡ください。または、お問い合わせフォームよりご連絡ください。近郊であれば、弊社の営業スタッフがすぐにお伺いいたします。
- お見積りをご依頼する時は、どのような情報が必要ですか?
- 押出成形品、樹脂加工品、射出成形品など、製作される製品の素材、形状、用途、使用条件、ロットなどわかる範囲でお伝えください。
- 発注する時に、最低ロットはありますか?
- 最低ロットは、原料ロットによっても異なりますが、少ロットから対応させていただきます。ご相談ください。
- 納期まで、だいたいどれくらいの日数がかかりますか?
- 新規金型製作から行うと、20~30営業日での納品となります。納期までの日数に関しては、ご相談に応じさせていただきます。
- 試作品は作ってもらえますか?
- はい。試作品をお作りすることができます。試作品は1つからでも製作可能です。
- 納品は、どのように行われますか。
- 納品の方法については、お客様のご要望に合わさせていただきます。近郊であれば自社の定期便もあります。
基礎・材料選定について
- 樹脂(プラスチック)とは何ですか?
- 合成樹脂(高分子化合物)を主原料とし、熱や圧力を加えて任意の形に成形できる有機材料のことです。
- 熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の違いは何ですか?
- 熱可塑性は加熱するとチョコレートのように溶け、冷やすと固まります。熱硬化性は加熱するとクッキーのように固まり、再融解しません。
- 汎用プラスチックとは何ですか?
- 100℃未満の耐熱性を持つ、安価で大量生産される樹脂です。PP、PE、PS、PVC、PETなどが該当します。
- エンジニアリングプラスチック(エンプラ)の定義は何ですか?
- 100℃以上の耐熱性と、工業用部品に耐える強度(引張強度50MPa以上など)を持つ高性能樹脂です。
- スーパーエンジニアリングプラスチック(スーパーエンプラ)とは何ですか?
- 150℃以上の連続使用に耐え、さらに高い機械的強度や耐薬品性を持つ最高峰の樹脂です。PPS、PEEK、PTFEなどがあります。
- 結晶性樹脂と非晶性樹脂の違いは何ですか?
- 結晶性樹脂は分子が規則正しく並ぶ領域を持ち、耐薬品性や耐摩耗性に優れます。非晶性樹脂は分子が不規則で、透明性や寸法の安定性に優れます。
- 金属から樹脂に代替する(樹脂化)のメリットは何ですか?
- 軽量化(燃費向上)、部品の統合によるコスト削減、防錆性(サビない)、デザインの自由度向上が挙げられます。
- PP(ポリプロピレン)の主な特徴は何ですか?
- 比重が最も軽く水に浮き、ヒンジ特性(折り曲げに強い)や耐薬品性に優れた、安価な樹脂です。
- PE(ポリエチレン)のLDPEとHDPEの違いは何ですか?
- LDPE(低密度)は柔らかく透明度があり、ポリ袋などに使われます。HDPE(高密度)は硬く、硬質な容器などに使われます。
- ABS樹脂の特徴と用途は何ですか?
- 耐衝撃性、剛性、加工性、外観のバランスが非常に良く、家電の筐体や自動車の内装、玩具(レゴブロックなど)に使われます。
- PC(ポリカーボネート)の強みは何ですか?
- ガラスと同等の高い透明性と、プラスチックの中で最高クラスの耐衝撃性(防弾材料にも使用)を持ちます。
- POM(ポリアセタール)はどのような用途に向いていますか?
- 自己潤滑性(滑りが良い)と耐摩耗性が高いため、歯車(ギア)やネジ、軸受けなどの摺動部品に向いています。
- ナイロン(PA・ポリアミド)の弱点は何ですか?
- 吸水性が高く、水を吸うと寸法が変化(膨張)したり、強度が低下したりする点です。
- PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)の特徴は何ですか?
- 250℃以上の連続耐熱性、極めて高い機械強度、優れた耐薬品性を併せ持つ最高級のスーパーエンプラです。
- PTFE(フッ素樹脂)が焦げ付き防止フライパンに使われる理由は何ですか?
- 非常に優れた非粘着性(物がくっつかない)と、低い摩擦係数(滑りやすさ)を持っているためです。
- PMMA(アクリル樹脂)の特徴は何ですか?
- 有機ガラスとも呼ばれ、プラスチックの中で最高の光透過率(透明性)と優れた耐候性を持っています。
- PET(ポリエチレンテレフタレート)の主な用途は何ですか?
- 飲料用のPETボトルのほか、繊維(ポリエステル衣服)や延伸フィルムとして広く使われています。
- PVC(ポリ塩化ビニル)が水道管に使われる理由は何ですか?
- 優れた耐食性(酸やアルカリに強い)、耐候性、自己消火性(燃え広がりにくい)を持ち、寿命が長いためです。
- エラストマー(TPE)とは何ですか?
- ゴムのような弾性を持ちながら、熱可塑性樹脂と同様に射出成形などで簡単に加工できる材料です。
- GF(ガラス繊維)強化樹脂とは何ですか?
- 樹脂にガラス繊維を配合することで、剛性(硬さ)、引張強度、寸法安定性を劇的に向上させた複合材料です。
物性・特性について
- 樹脂の「荷重たわみ温度(HDT)」とは何ですか?
- 一定の荷重をかけた状態で温度を上げたとき、規定のたわみが生じる温度のことで、短期的な耐熱性の目安になります。
- 連続使用温度(RTI)とは何ですか?
- 長期間(数万時間)その温度に曝されても、物性が初期値の半分を維持できる温度のことで、実用的な耐熱性の指標です。
- 樹脂のガラス転移点(Tg)とは何ですか?
- 樹脂が硬い「ガラス状態」から、柔らかい「ゴム状態」に変化する温度のことです。
- 融点(Tm)を持つのはどのような樹脂ですか?
- 結晶性樹脂のみが明確な融点(分子構造がバラバラになり流動し始める温度)を持ちます。非晶性樹脂には明確な融点がありません。
- 樹脂のアイゾット衝撃試験やシャルピー衝撃試験は何を測定しますか?
- 材料に瞬間的な衝撃(ハンマーによる打撃)を与えたときの、破壊に対する抵抗力(靭性・粘り強さ)を測定します。
- 樹脂の「クリープ特性」とは何ですか?
- 一定の荷重(ストレス)を長時間かけ続けると、時間の経過とともに変形が徐々に進行していく現象のことです。
- 導電性プラスチックとは何ですか?
- 本来は絶縁体である樹脂に、カーボンブラックや金属繊維を配合したり、特殊な分子構造にしたりして電気を流れるようにした樹脂です。
- 樹脂の「耐候性」とは何ですか?
- 太陽光(紫外線)、雨風、温度変化などの屋外環境に耐える性質のことです。
- 紫外線(UV)によって樹脂が劣化するとどうなりますか?
- 分子鎖が切断され、黄変(黄色く変色)、チョーキング(表面の粉吹き)、脆化(ボロボロになる)が起こります。
- 樹脂の「耐薬品性」を確認する際の注意点は何ですか?
- 接触する薬品の種類だけでなく、その濃度、温度、および樹脂にかかっている応力(ストレス)の条件を揃えて確認する必要があります。
- 耐加水分解性とは何ですか?
- 高温多湿の環境下で、水分によって分子が分解(加水分解)されるのを防ぐ性質です。PCやPET、一部のナイロンは加水分解しやすい性質があります。
- プラスチックの難燃性の規格「UL94」とは何ですか?
- 米国の安全規格で、プラスチック材料の燃えにくさを評価します。一般的に垂直燃焼試験の「V-0」が高度な難燃性の指標とされます。
- LOI(限界酸素指数)とは何ですか?
- 材料が燃焼を維持するのに必要な最低酸素濃度(体積%)のことです。21以上であれば空気中(酸素約21%)で燃えにくく、難燃性が高いと言えます。
- 樹脂の「比重」が軽いメリットは何ですか?
- 金属に比べて製品を大幅に軽量化でき、同じ重量の原料からより多くの製品を製造できるためコスト効率が上がります。
- 樹脂の「成形収縮率」とは何ですか?
- 金型の寸法に対して、成形・冷却された後の製品がどれだけ小さく(縮む)なるかの割合です。寸法精度を出すために極めて重要です。
- 結晶性樹脂はなぜ成形収縮率が大きいのですか?
- 冷却時に分子が規則正しく整列(結晶化)して高密度にパッキングされるため、体積が大きく減少するからです。
- プラスチックの「絶縁破壊電圧」とは何ですか?
- 厚みあたりの樹脂に電圧をかけたとき、絶縁性を保てずに電気が突き抜けて流れてしまう限界の電圧値です。
- 樹脂の「吸水率」が高いとどのような影響がありますか?
- 製品の寸法が大きくなる(膨張)、電気絶縁性が低下する、機械的強度が低下するなどの影響が出ます。
- 熱伝導率を高めた「高熱伝導樹脂」の仕組みは何ですか?
- 樹脂自体は断熱材に近いため、アルミナや窒化ホウ素などの熱伝導性の高いフィラー(充填剤)を大量に配合して熱を逃がします。
- 樹脂の「アウトガス」とは何ですか?
- 高温環境や真空中において、樹脂内部から揮発する低分子成分や水分などの気体のことです。精密電子機器の汚染原因になります。
押出成形・加工について
- 押出成形(エクストルージョン)とはどのような成形方法ですか?
- 加熱して溶かした樹脂を、スクリューでダイ(口金)から連続的に押し出し、冷却固化させてパイプやシートなどの長尺物を作る成形方法です。
- 押出成形ライン(ライン構成)の基本的な流れを教えてください。
- 一般的に「押出機(溶融・混練)→ ダイ(成形)→ サイジング・冷却槽(固化)→ 引取機(搬送)→ 切断機・巻取機」の順で構成されます。
- 押出機における「スクリューの3つのゾーン(領域)」とは何ですか?
- 材料を供給する「供給部(フィード)」、熱と圧力で溶かす「圧縮部(コンプレッション)」、定量を押し出す「計量部(メタリング)」の3つです。
- 単軸押出機と二軸押出機の使い分けは何ですか?
- 単軸は構造がシンプルで安定した連続押出(パイプやシートなど)に向き、二軸は異なる樹脂や添加剤の「混練(コンパウンド)」や特殊材料に向きます。
- 押出成形における「ダイ(口金)」にはどのような種類がありますか?
- パイプやチューブ用の「丸ダイ」、シートやフィルム用の「Tダイ」、複雑な断面形状を作る「異形ダイ」などがあります。
- 押出成形における「サイジング(定型)」の目的は何ですか?
- ダイから出た直後の柔らかい樹脂に、水冷や真空吸引を施しながら正確な外径や外法(寸法)を固定・維持するための工程です。
- 押出成形前にホッパードライヤーでの「乾燥」が必要な理由は何ですか?
- 樹脂が水分を含んだままだと、シリンダー内で水蒸気爆発や加水分解が起き、成形品に気泡が入ったり強度が著しく低下したりするためです。
- 押出成形における「引取速度」は品質にどう影響しますか?
- 引取速度が早すぎると製品が細く(薄く)なり、遅すぎると太く(厚く)なります。樹脂の押し出し量との同期(バランス)が寸法安定性の鍵です。
- インフレーション成形(空冷・水冷インフレ)とは何ですか?
- ダイからリング状(チューブ状)に押し出した樹脂に空気を吹き込んで風船のように膨らませ、薄いフィルムを連続製造する工法です。
- 押出成形の「共押出(マルチレイヤー・多層押出)」とは何ですか?
- 複数の押出機から異なる樹脂を1つのダイに集め、外側は耐候性、内側は耐薬品性といった「異なる機能を持つ多層構造」を一度に成形する技術です。
- 押出成形品の後加工(オンライン・インライン加工)には何がありますか?
- 冷却・引き取りの途中で、インクジェット印刷(ロット印字)、コロナ処理(接着性向上)、パンチング(穴あけ)などを連続して行えます。
- スクリーンの「ブレーカープレート(整流板)」と「金網」の役割は何ですか?
- 樹脂内の異物や未溶融物(ゲル)を取り除くとともに、スクリューの回転による樹脂の偏りをなくし、均一な圧力(背圧)をかける役割があります。
- 押出成形における「ドローレゾ(ドロー比)」とは何ですか?
- ダイの隙間(リップ幅)に対して、最終的な成形品の厚みがどれだけ引き伸ばされて薄くなったかを示す比率で、分子配向に影響します。
- L/D(エル・バイ・ディー)とは何ですか?
- スクリーンの直径(D)に対する有効長さ(L)の比率です。一般的にL/Dが大きいほど樹脂の溶融・混練能力が高くなります。
- 押出スクリューの「圧縮比(CR)」とは何を意味しますか?
- 供給部の溝深さと計量部の溝深さの比率です。樹脂の溶けやすさや発生する剪断(せんだん)熱のコントロールに関わります。
- 押出成形における「パージ(色換え・樹脂換え)」の効率的な方法は?
- 低粘度から高粘度へ切り替える際は移行しやすいため、専用の洗浄用パージ材を用いてシリンダー内を壁面から削ぎ落とすように洗浄します。
- クロスヘッドダイとはどのような用途に使われますか?
- 電線被覆(ワイヤーコーティング)や、ホースの芯材に糸や金属線を入れながら、その周囲に樹脂を連続して被覆成形する際に使用します。
- 押出成形品の「アニール(インライン熱処理)」の効果は何ですか?
- 引き取り時に引っ張られて製品内部に残った「分子の歪み(残留応力)」を熱で緩和し、経時変化による収縮や曲がりを防ぎます。
- ギヤポンプ(メルトポンプ)を押出機に導入するメリットは何ですか?
- スクリューの脈動(吐出圧力の変動)を吸収し、ダイの手前で樹脂を完全に一定量・一定圧で送り出せるため、寸法精度が劇的に向上します。
- 異形押出成形における金型設計の難しさはどこにありますか?
- 断面の肉厚が不均一な場合、厚い部分は流速が速く、薄い部分は遅くなるため、ダイ内部の流路(ランド長など)で流速を均一にする調整が必要です。
押出不良・トラブル対策について
- 押出成形不良の「メルトフラクチャー」とは何ですか?原因と対策は?
- 樹脂がダイから出る際に、表面がサメ肌やガタガタになる現象です。剪断応力が限界を超えたことが原因で、樹脂温度を上げるか押出速度を下げると解消します。
- 製品の寸法や厚みが波打つように変動する「脈動(サージング)」の対策は?
- 供給部の温度管理を見直して原料供給を安定させる、スクリュー回転数を下げる、またはギヤポンプを設置して吐出圧を一定にします。
- ダイの出口付近に付着して製品を汚す「ダイかす(メルトリップ・目ヤニ)」の発生を防ぐには?
- 樹脂の熱分解や添加剤のブリードが原因です。ダイのリップ面をフッ素コーティングする、ダイ温度をわずかに下げる、または酸化防止剤を増量します。
- フィルムやシートに見られる「フィッシュアイ(ゲル)」の発生原因は何ですか?
- 樹脂の一部が過熱によって炭化(架橋)したものや、未溶融の超高分子成分です。ブレーカープレートの金網を細かくする、混練を高めるなどの対策が必要です。
- 製品の表面に長い直線状の傷が入る「ダイライン(スジ)」の対策は?
- ダイのリップ(出口)に金属の微細な傷や、炭化した樹脂(目ヤニ)が挟まっていることが原因です。ダイを分解・清楽、または研磨して滑らかにします。
- パイプや異形品が引き取り後に「反る」「曲がる」原因と対策は何ですか?
- 冷却槽での周囲の冷却バランス(上部と下部、内側と外側など)が不均一なためです。水冷スプレーの位置調整や、引き取り速度との同調を行います。
- シート成形品に見られる「ウオーターマーク(水滴跡)」を消すには?
- 水冷槽から出た製品の表面に水滴が残ったまま引き取られ、シミになる現象です。エアワイパー(エアーナイフ)の風量を強めて完全に水滴を吹き飛ばします。
- インフレーションフィルムに見られる「偏肉(厚みのバラつき)」の主な原因は?
- リングダイからの樹脂吐出の不均一、または冷却エアーリングの風量の偏りです。エアーリングの水平度やノズル清掃、ダイのボルト調整で修正します。
- 押出製品の内部に気泡(ボイド)が入る原因と対策は?
- 原料樹脂の乾燥不足(水分)、または樹脂が過熱して発生した分解ガスが原因です。乾燥時間を延ばすか、シリンダー設定温度を下げます。
- 押出機内の「スクリューの摩耗」を検知・予防する方法は?
- 定期的な吐出量チェック(回転数の割に吐出量が減る、背圧が下がったら摩耗のサイン)を行い、耐摩耗性の高い窒化鋼や超硬コーティングスクリューを選定します。
- ガラス繊維(GF)配合樹脂を押出成形する際の注意点は?
- ガラス繊維によってスクリューやシリンダー、ダイが著しく摩耗(磨耗トラブル)するため、耐摩耗性に特化した特殊合金製の部品を使用します。
- シート成形時の「バンバリーマーク(色ムラ・混練不足)」の対策は?
- マスターバッチ(着色剤)とベース樹脂がシリンダー内で十分に混ざっていないためです。ミキシング要素を持つスクリューへの変更や、背圧を高くします。
- 押出成形中に突然「モーター過負荷」で機械が止まる原因は?
- シリンダーの温度設定が低すぎて樹脂が溶けきっていない(未溶融固着)、または金属片などの異物がスクリューに噛み込んだことが原因です。
- ベント付押出機で起きる「ベントアップ(ベント口からの樹脂漏れ)」の対策は?
- 真空脱気を行うベント口から樹脂が噴き出す現象です。スクリュー計量部の樹脂圧力が勝っているため、供給量を減らすか、スクリュー形状を調整します。
- フィルム成形で発生する「静電気による密着・ホコリ吸着」の対策は?
- 樹脂の摩擦によって高電圧の静電気が溜まるためです。ライン上にイオン発生器(除電バー)を設置するか、原料に帯電防止剤を配合します。
- 異形押出で「エッジ(角部)が丸くなってしまう」ときの金型側の調整は?
- 樹脂は角部に流れるときに抵抗を受けやすく遅くなるため、ダイの角部分の隙間をわずかに広げる、またはランド長(通り道の長さ)を短くして流れやすくします。
- パイプが自重で潰れて「真円度が悪くなる(楕円になる)」ときの対策は?
- 冷却槽に入る前の樹脂がまだ柔らかすぎるためです。サイジングスリーブの真空度を上げる、または冷却水の温度を下げて初期固化を早めます。
- 押出製品表面に「焦げ(黒点)」が混入するのを防ぐには?
- シリンダー内のデッドスペース(滞留部)で樹脂が長期滞留し、熱分解して炭化したものです。定期的な分解清掃と、滞留の起きにくい流線型のダイ設計にします。
- フィルムの「ドローレゾネンス(周期的厚み変動)」が起きた際の対処法は?
- 高速でフィルムを引き取る際、シートの厚みが周期的に激しく変動する現象です。引き取り速度を少し落とすか、ダイと冷却ロールの距離(エアギャップ)を縮めます。
- Tダイのリップ調整ボルトを回しても「部分的な厚み修正がうまくいかない」原因は?
- リップ部に炭化物が強固にこびりついているか、ボルトのネジ山が熱で焼き付いて変形している可能性があります。一度ダイを冷却し、分解メンテナンスが必要です。
環境・法規制・トレンドについて
- バイオマスプラスチックとは何ですか?
- トウモロコシやサトウキビなど、再生可能な植物由来の資源(バイオマス)を原料に含むプラスチックです。
- 生分解性プラスチックとは何ですか?
- 使用後は微生物の働きによって、最終的に水と二酸化炭素に完全に分解されて自然に還るプラスチックです。
- PLA(ポリ乳酸)の特徴は何ですか?
- 代表的な植物由来・生分解性プラスチックで、透明度が高く硬いですが、耐熱性(約50℃)が低いという弱点があります。
- バイオマスプラスチックを使えばCO₂は削減されますか?
- 植物が成長過程で吸収したCO₂を相殺する「カーボンニュートラル」の考え方に基づき、焼却時の実質的なCO₂排出量を抑制できます。
- メカニカルリサイクル(材料リサイクル)とは何ですか?
- 使用済みのプラスチック製品を回収・粉砕・洗浄し、再びプラスチックの原料(ペレット)として物理的に再利用する方法です。
- ケミカルリサイクルとは何ですか?
- 使用済みプラスチックを化学的に分子レベルまで分解し、モノマー(原料ガスや油)に戻してから、再び新品同様の樹脂を合成する方法です。
- ポストコンシューマ再生材(PCR)とは何ですか?
- 一般消費者によって実際に使用され、廃棄された製品からリサイクルされた再生プラスチック材料のことです。
- プレコンシューマ再生材(PIR)とは何ですか?
- 工場内の製造工程で発生した端材や不良品など、消費者の手に渡る前に回収・リサイクルされた材料です。
- マイクロプラスチック問題とは何ですか?
- 環境中に流出したプラスチックが紫外線などで破砕され、5mm以下になった微細な粒子のことです。海洋生態系への影響が懸念されています。
- RoHS指令(ローズ指令)とは何ですか?
- EU(欧州連合)の規制で、電気・電子機器における特定の有害物質(カドミウム、鉛、水銀、特定の難燃剤など)の使用を制限するものです。
- REACH規則(リーチ規則)とは何ですか?
- EUにおける化学物質の登録・評価・認可・制限に関する規則です。樹脂に含まれる「高懸念物質(SVHC)」の含有確認が求められます。
